よしはらよしろうけじゅうたく
主屋の棟高は約9mと小保町の通りでは最も高い大型町屋。別棟の離れ座敷は棟門と式台玄関を構えた屋敷造りとなっています。旧柳河藩小保町の別当職を代々務めた吉原家(住宅は重要文化財指定)の分家。かつては造り酒屋を営んでおり、地域住民からは、酒場 (屋号) と呼び親しまれていました。堂々とした外観を眺めて楽しみましょう。ガイド付ツアーでは、中に入り、約200年前の丸太を組合せた主屋屋根裏などの江戸時代の素晴らしい建築技術を観ることも可能(日程による)。国登録有形文化財。
国登録有形文化財。建築年代については、式台玄関蟇股(かえるまた)にある天保9年(1838年) の墨書(ぼくしょ)銘や当家所有の木板に文化3年(1806年) の銘が残っていること、さらに蟇股の彫りが旧吉原家住宅のものとよく似ていることから、19世紀前半頃に建てられたと考えられています。丸太を組み合わせた主屋屋根裏の小屋組の構造は江戸時代の建築技術の素晴らしさを物語っています。現在の住宅は、平成3年(1991年)の台風により被害を受けた屋根瓦の全面葺替えを平成6年(1994年)に行うとともに、町並み保存の見地からほぼ旧状どおりに修復されました。