文政11年(1829)創業からまもなく漆店を始めた老舗。家具の町大川では、仏壇、箪笥などの家具の塗料として漆は欠かせない存在でした。今の家は明治38年(1905)に建て替えられたもので、入口天井に大つり戸があります。軒先の表札や店内の看板からその歴史を感じることができます。現在の七代目は漆職人として製品の製造販売、金継ぎ、修復、オーダーメイドなどを手掛けています。幾何学模様などの柄が描かれたオリジナルの漆器は、非常に丈夫で現在の生活スタイルに合うデザインで、ひとつひとつ丁寧な物作りを心がけています。店では漆、金箔、柿渋等販売しています。