きゅうおがたけじゅうたく
福岡県指定有形文化財。緒方家の家伝によれば関ヶ原の戦い(1600年)の後、旧柳河藩に仕え、医業に従事し、小保に居を構えたと言われています。正面に本瓦葺(ほんかわらぶき)の玄関を付し、侍身分(さむらいみぶん)の家柄にふさわしい堂々とした構えを観ることができます。町家が並ぶまちなみの中で、このような武家屋敷は珍しく、重要な建築物です。2026年を目処に、一般で利用できる施設として計画されています。
福岡県指定有形文化財。玄関蟇股(かえるまた)は旧吉原家 と同形式であることから19世紀の建築と考えられます。本瓦葺き入母屋造妻入の玄関に式台が設けられ、格式高い造りとなっています。武家としての接客空間と医家としての「調合の間」、そして生活空間という3つの機能が上手く連結された平面構造が特徴です。柳川城下外の町場に現存する武家住宅として、小保の伝統的な町並みを構成する重要な建築遺構として貴重です。